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ふじのクリニックは睡眠時無呼吸症候群などの診療を行う、福岡市天神のクリニックです。

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睡眠時無呼吸症候群Sleep Apnea Syndrome

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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群|内科|消化器内科|循環器内科|ふじのクリニック|福岡

10秒以上呼吸が止まった状態、気道の空気の流れが停止した状態を「無呼吸」と言い、「無呼吸」が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、もしくは1時間に5回以上あれば睡眠時無呼吸です。ご家族から「いびきがひどいよ」とか「寝てる時に息が止まってるみたい」などと言われた場合や、昼間の眠気が強くて居眠り運転をしそうになったり会議中にウトウトすることが多い場合は、睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS*1)を疑ってみる必要があるかもしれません。


*1;睡眠時無呼吸症候群を英語では“Sleep Apnea Syndrome”と言い、その頭文字をとって SASと略します。


SASは、生活習慣病に深く関わっています!

呼吸が止まると血中の酸素濃度が低下して交感神経が刺激され、血圧は高くなり血糖値やコレステロール値も上昇します。従って、高血圧・糖尿病などの生活習慣病はより重症化し、正常の人においては生活習慣病の発症リスクを高めます。SASの人をそうでない人と比較した場合、高血圧のリスクは2倍、糖尿病は2〜3倍、脳卒中は4倍、狭心症・心筋梗塞は2〜3倍、心不全は2倍、不整脈は2〜4倍の高リスクでした。逆に、高血圧の37%、難治性の高血圧では83%、糖尿病の23%、心不全の51%、不整脈の49%にSASが合併していたという報告もあります。


外来で、SASのスクリーニング検査が受けられます!

SASが疑われた場合、まず外来で「簡易型睡眠モニター」というスクリーニング検査を行います。この検査では、鼻や口での気流、血液中の酸素濃度(動脈血酸素飽和度: SpO2)を測定します。外来検査で診断がつかない場合は、「ポリソムノグラフィー」あるいは「終夜睡眠ポリグラフ」と呼ばれる入院検査を受けていただく必要があります。入院検査では、脳波や筋電図も測定し、無呼吸だけでなく睡眠状態を詳細に解析します。


SASには、「閉塞性」と「中枢性」があります!

喉(上気道)が何らかの原因でふさがってしまい息ができなくなった状態が「閉塞性」で、SASの9割ほどを占めます。肥満のため首まわりの脂肪沈着が多いと上気道の閉塞をきたしやすくなりますが、肥満がなくても顎が小さいと「閉塞性」SASになることがあります。一方、呼吸せよという脳からの司令が一時的になくなった状態が「中枢性」です。「閉塞性」ではいびきがありますが、「中枢性」ではいびきはありません。


治療対象となるSASとは?

「無呼吸」と「低呼吸」の1時間あたりの合計回数を無呼吸低呼吸指数(AHI*2)と呼び、SASの重症度の指標として重要です。「低呼吸」とは、換気の明らかな低下に加え、動脈血酸素飽和度が3〜4%以上低下した状態もしくは覚醒を伴う状態のことを指します。「閉塞性」の場合、AHIが5以上15未満は軽症、15以上30未満は中等症、30以上は重症と判定します。なお、健康保険で治療が認められているSASは、「簡易型睡眠モニター」でAHI:40以上の場合、あるいは「ポリソムノグラフィー」でAHI:20以上の場合です。


*2;無呼吸低呼吸指数を英語では“Apnea Hypopnea Index”と言い、その頭文字をとってAHIと略します。


SASは、どのようにして治療するの?

「閉塞性」SASでは、まず飲酒や睡眠薬の使用を制限し、肥満者には減量を指導します。これらによって重症度が下がることがあり、軽症ではAHIが正常域まで改善することもあります。しかし通常は、このような生活習慣の改善だけでは十分な効果は得られず、口腔内装置や持続陽圧呼吸療法(CPAPマスク)さらに耳鼻科的手術が必要となることもあります。口腔内装置(マウスピース)を装着すると下あごが前方に移動して気道が広がるので、軽症〜中等症の「閉塞性」SASでは改善が期待できます。CPAPマスク(シーパップマスク)は、気道に空気の圧力(陽圧)を持続的にかけることによって、舌の根元が沈み込んで気道が狭くなりふさがるのを防ぎます。「中枢性」は、脳疾患や心不全などの心疾患に合併することが多いです。原因となる脳疾患や心不全の治療で、「中枢性」SASが改善することがあります。「中枢性」SASを合併した心不全患者で、心不全を治療したところ「中枢性」が「閉塞性」に変貌しCPAPマスクがよく効いたという報告も少なくありません。


SASは、なぜ治療するの?

SASを治療すると日中の眠気がなくなり、交通事故や労働災害を減らすことができます。またSASの治療により、血圧・空腹時血糖値・HbA1C・コレステロール・中性脂肪が改善するので、高血圧症や糖尿病・高脂血症などの生活習慣病がよくなります。3種類の降圧薬を、2種類さらに1種類に減らせるかもしれません。さらに、生活習慣病がよくなれば、心筋梗塞や脳卒中などの合併症が減るでしょう。致死的な(死に至る)合併症が減れば、平均寿命を延ばすことができます。死に至らない合併症であってもそれらが減れば、健康寿命(健康上の問題(例えば体の麻痺など)で日常生活が制限されることなく生活できる期間)を延ばしてくれるでしょう。



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