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インフルエンザInfluenza

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インフルエンザ

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 今季のインフルエンザは、すでに沖縄県を皮切りに早くも流行が始まっているようです。日本臨床内科医会インフルエンザ研究班の池松秀之先生によると、「今年は、例年より流行が早く、ピークは年明けより早まるかもしれない」とのことです。今年は、早めの予防接種が良いようです。


今年のインフルエンザワクチンは効くの?

 インフルエンザウイルスは1年中存在しており夏の間はあらゆる型が混在しているので、冬季にどのウイルス株が流行するかを予測することは難しいと言われています。今年(2019〜2020シーズン)のワクチンは、A型株は昨年のものから変更されておりH1N1およびH3N2に対応し、2種類のB型株(山形系統、ビクトリア系統)も含まれています。池松先生(前出)によると、「これまでの流行を参考にすると、今年はB型の流行が予想される。A型は、H1N1が多くなりそうだ」とのことです。今季のワクチンのウイルス株は、おそらく予想があたっていると思います。


どんな人が、予防接種をすべきなの?

 インフルエンザワクチンの予防接種には、インフルエンザの発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があります。米国の疾病予防管理センター(CDC)の見解では、生後6カ月以上の全ての人がインフルエンザの予防接種を受けることを推奨しています。とくに、5歳未満の幼児、65歳以上の高齢者、妊娠中の女性や、糖尿病・心臓病・喘息などの慢性疾患がある人など、インフルエンザに罹患すると重症化の恐れがある人には予防接種が重要です。
 また、生後6カ月未満の乳児にはワクチン接種ができないので、両親をはじめ周囲の人が予防接種を受けて乳児への感染を防ぐのが良いでしょう。予防接種を受けることは自分自身の感染予防だけでなく、周りの人を守ることにもつながります。


予防接種の回数は、1回で良いの?

 13歳未満では、抗体の獲得をより確実にするため2回接種を行います。ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回の注射」と書いてありますが、13歳以上の場合は、1回接種でも抗体が上昇することが確認されているので1回接種でよいとされています。ただし、医師が必要と認める場合は2回接種を行うこともあります。最近インフルエンザにかかった人や、毎年ワクチンを接種している人は、ワクチンが奏功して抗体を獲得しやすいとされています。


インフルエンザワクチンの効果は、どれくらいもつの?

 通常、成人ではワクチン接種後2週間くらいから血中の抗体の量が増え始め、約4週でピークに達し3〜5ヵ月経つと低下してきます。しかし、ウィルスが体内に侵入(感染)すると、予防接種をした時と同じように、免疫系が反応して抗体が増産され血中の抗体の量が増えます。ウイルスが体内に侵入してもインフルエンザの症状が出ない場合もあるので(不顕性感染)、気がつかないうちにウイルスに感染してワクチン効果がより長く続く場合も考えられます。


卵アレルギーの人でも、予防接種はできるの?

 重症の卵アレルギーがある場合を除いて、卵アレルギーがある人でもまず問題なくインフルエンザワクチンの予防接種を受けることができます。
 米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI)が2017年12月に出した見解では、「卵アレルギーのある人でもインフルエンザワクチンの接種は安全であり、接種前に卵アレルギーの有無を確認する必要はない」と述べています。また、「インフルエンザワクチン接種の危険性は、卵アレルギーがある人とない人で差はない」という報告も数多くあります。
 国内で作られているインフルエンザワクチンは、その製造過程(ウイルスの増殖)において発育鶏卵を用いるため、ワクチンの中にごくわずかの鶏卵由来のタンパク成分が残っており、それによってアレルギー反応が起こる可能性が考えられます。しかし、近年は高度な精製技術で生産されているため、その量はごく微量でほとんど残っていないと言ってよいです。
 しかし、卵を食べて重篤なアレルギー症状(アナフィラキシーショックなど)を起こしたことがある人は、ワクチン接種を避けた方が良いと思います。インフルエンザに罹患した場合のリスクがワクチン接種に伴う副反応のリスクよりも大きい場合は、予防接種を受けても良いかも知れませんが、かなり特殊な場合に限られるのではないでしょうか。


妊娠中でも、予防接種を受けていいの?

 国内で使用されているワクチンは病原性をなくした不活化ワクチンで、妊娠中のすべての時期において安全です。胎児に悪影響(催奇形性など)を及ぼしたという報告もありません。妊婦がインフルエンザに感染すると重症化することがあるので、予防接種が勧められています。妊婦がワクチンを接種することで、母体で作られたウイルスに対する抗体が胎盤を介して胎児に移行し、感染免疫能が与えられることも期待されています。
 なお、授乳中のインフルエンザワクチン接種も問題ないとされています。


インフルエンザと風邪は、どう違うの?

 通常の風邪もインフルエンザも、ウイルスが原因です。一般的に、ウイルスで起こる病気は治療しなくても治るので必要以上に怖がることはありませんが、インフルエンザには以下のような特徴があることを認識しておきましょう。
 風邪のウイルスは鼻水や唾液を介した接触感染ですが、インフルエンザウイルスは空気感染し非常に強い感染力があります。インフルエンザにかかっている人が咳やくしゃみをするとウイルスが飛び散り空気中にただよい、それを吸い込むことで次々に感染します。
 インフルエンザでは、38℃以上の高熱が出たり悪寒・頭痛・関節痛・全身倦怠などの全身症状が強く、普通の風邪よりも重症で市販の風邪薬ではなかなか治りません。さらに、とくに高齢者では、肺炎などの合併症を起こすことが多く、心不全の発症や呼吸器疾患(気管支喘息や肺気腫など)の悪化なども心配です。


インフルエンザの治療薬には、どういう薬があるの?

 下の表に示すように、現在、国内では5つのインフルエンザ治療薬(抗インフルエンザウイルス薬)が使われており、A型・B型の両方に有効です。このほかにアマンタジンという薬がありますが、アマンタジン耐性(アマンタジンが効かない)ウイルスが高率に存在するため現在はほとんど使われていません。
 これらのインフルエンザ治療薬を適切な時期(症状が出てから48時間以内)に開始すると、鼻やのどからのウイルス排出量を減少させ、発熱期間を通常よりも1〜2日間短縮するとされています。なお、日本臨床内科医会インフルエンザ研究班が2018〜19年に臨床現場において実施した調査によると、平均解熱時間には5種類のインフルエンザ治療薬で差がなかったそうです。
 治療効果を確実にするためには、用法、用量、服用する日数を守ることが重要です。症状が出てから2日(48時間)以上経ってから薬を開始した場合は、十分な効果は期待できないとされています。個々の患者で症状が出てからの時間や重症度が異なるので、インフルエンザ治療薬を使用する・しないは医師の判断になります。

リレンザ タミフル ラピアクタ イナビル ゾフルーザ
一般名 ザナミビル オセルタビル ペラミビル ラニナミビル バロキサビル
作用機序 ノイラミニダーゼ阻害 エンドヌクレアーゼ阻害
用法 1日2回
5日間
1日2回
5日間
1回 1回 1回
投与方法 吸入 経口 点滴 吸入 経口
1治療あたりの薬価* 2678円
(1297円)**
2890円 6331円 4359円 4877.6円

* 2019年10月現在、成人の場合の薬価、** 後発品の場合



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